一番古い記憶がどれもこれも悲惨で

2022/10/20

お子さん亡くされて、まだ日の浅いお母さんが

自分の中での一番古い記憶のことを話してくれた

その記憶が、とても和やかなものに思えた。

 

私はね、、、、これが悲惨な記憶なのだ。

母に叱られ、泣きながら眠る記憶。

なかなか寝なかったから叱られたのかな?

とうとう部屋を出て行かれ

ふすまを閉められ

暗闇に取り残される。

 

たまらず、ふすまを開けて

廊下の向こうの、ガラス戸の明かりに

「ママ・・・」と呟き

聞こえないようだから

ママ  <  ママ ! <  ママー  <  ママーー! となって、

ついにガラス戸が開き、

「うるさい!」と怒鳴られて、また閉められた。

 

あの悲しくて、心細くて、怖い記憶が

私の根っこなんかーい。

 

同居していたおばあちゃんは、優しくて

とっても仲良しだったのだけど、

買い物について行って、はぐれてしまい

泣きながら商店街をさまよったのが、

同じ4才の頃。

やっぱり、悲しくて、心細くて、怖い。

 

もっといい記憶、出てこないものかと

あれから思い返しているのだけれど

古い記憶は、ほんと、よくない。

家で飼ってた犬に、外で追い回されたとか。

 

で、整体に行ったときに、

先生に「次は立ってください」と言われ、

立ち上がったとき、

犬が寄り添ってくれていることを忘れて

しっぽを踏んでしまった!

なんということを!

 

でも、ぜんぜん吠えられなかった。

 

すぐに謝ったが、謝ろうとしたとき

「いいよ」と言ってくれた気がし

うちで飼ってた凶暴な犬の記憶がよぎった。

 

記憶の深いところには

いいことも、いやなことも、

いろいろ眠っていて

今頃になって、まだ今からでも

折り合いがつくような巡り合わせが

あるのだな。