亡くなっても子どもと繋がっていたいから

2022/10/22

不思議なことの記事を見た。

双子の出産に、2人の助産師が立ち会っていて、

分娩台の母親に尋ねた。

「名前は決まっているの?」

 

名前を呼んで取り上げてあげよう

ということだろう。

母親は、2人の子どもの名前を言った。

すると助産師は、顔を見合わせる。

 

双子は女の子で、

それぞれの名前が

2人の助産師の名前だった、という。

 

こんな偶然あるの?と

母親も、助産師たちも、驚くとともに

互いに特別な縁を感じ、

忘れられない出産となった

という記事を見て、思った。

 

この母親は、これから幸せになっていく人で

幸福な門出で不思議な体験をしている。

私が出会う母たちは

お子さんを亡くされた方々なのだけど

お子さんが亡くなったあと、

みんな考え始める。

 

子どもとの繋がりについて。

 

もともと人と人との繋がりは、目に見えないし

亡くなった子となると、さらに見えにくくなるが

亡くなろうが、繋がっていたい。

 

こうしたことの手掛かりを得るのは

なかなかむずかしいのだけれど、

ずっと以前から、

縁とか、巡り合わせとか

偶然にも、強く感じるような経験をした人は

その先で、悲しいことが起きたとしても

目に見えない関係性を、拠り所に

しやすくなるかもしれないな。

 

そうではない人たちも

多くの時間をかけて

多くの涙を流したのちに

子どもは「いる」と言えるような経験をし、

聴かせてくれるけれど。