化粧もせずに新幹線に乗ってちょっと泣いた

2023/04/14

マスクをすれば、化粧もせずに外出できる

と日記にも書いているが、

ついに最長記録を出した。

 

家から新大阪、そして東京まで行き、

さらに地下鉄に乗り換えてホテルまで、

化粧していないだけでなく

顔を洗うのもすっ飛ばしてしまった。

 

自分でも、こわ、と思い

無意識にも人と目を合わせないように

新幹線の席に座っていた。

前の席に2人、乗ってこられ、

目を反らせている私のほうを

じーっと見ている視線を感じた。

 

15才くらいだろうか、

長い髪を1つに束ねた、美しい少女。

頭をこくり、こくり、と下げるので、

私、慌てて、

こく、こく、こく、こく、と頷いた。

背もたれを倒していいですか?

と伺ってくれていたのだ。

 

思わず笑みがこぼれたが、

少女は真顔。凛とした表情で、

もう一度頷いて、前を向いた。

 

美しい時期でもあり

難しい時期でもあるだろうに

なんていい子。

 

横の席にいるのは母親らしい。

母親は、振り返ることがなかったが、

この子をこんなに素敵に育てている人なのだから

きっと素晴らしい人なのだろう。

 

そのように感心するだけで、いいのに、

なんで私は涙ぐんでしまう?

 

電車で小さい子を見たら、

と先日書いたが、

何才の子を見ても、じゃないか。

 

電車は、人との距離が近すぎる。

頭が半分だけ見えていて、

もたれ合っている前の席を、

あんまり見ないようにした。