つらいときに詫びなければならない職場って

2023/04/19

大阪市の市長が、きょうの会見で

市の職員の産休・育休に関する質問に対し

改善策を提示しながら、こう言った。

「そもそも、子どもができて、

ごめんなさい、と言いながら働くのはおかしいです」

 

私もそう思う。と同時に

思い出したことがある。

子どもが亡くなったあと、職場に戻る時に

謝るのが常識として、あるように感じること。

 

子どもが病気になり、長い間休むことも

亡くなって、しばらく休むことも

職場の人に負担をかける。

だから、謝って復帰することは、

自ら礼儀として、というのはあるかと思うが

暗黙のうちに求められている

というのは、つらい話だ。

 

流産された方から、ひどい話を聞いたことがある。

職場に戻ったとき、

上司が、勝手に事情を明かし

本人に向けて「じゃあ、ひとこと」

とうながした。

 

挨拶というより、謝罪のように感じ

「ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした」

と挨拶し、

申し訳ないことなんだ・・・

と実感したという。

 

子どもが生まれることは、おめでたいこと。

子どもが病気になることは、大変なこと。

子どもが亡くなることは、さらに大変なこと、

いたわりの共通認識が、社会にあれば

子どもが亡くなったあと

謝罪のように謝らなくても

よくなるんじゃないだろうか。

 

何も悪いことはしていない子どものことで

詫びるのは、おかしいし、

がんばった子どものこと

褒めてもらいたいくらいだ。