「いない」と「いたのにいない」は全然ちがう

2023/06/07

きょうずっとお話ししていたお母さんは

お子さんを授かったのは、

なんと44才。

奇跡と言っては失礼だが

奇跡のような女の子の誕生に、

天にも舞い上がる気持ちだったろうなあ。

 

まさか、この子のその後の成長を

10年見ることができないとは

思いもよらないこと。

 

諦めかけていたなかでの出産というから

叶ったこと自体が幸福のすべて

とは

ならないよね・・

うまれたからには、生きてくれるものと

誰でも思うし、

手放すことなど、できない。

 

まだ生まれていなかった頃に

周りから「子どもいないと淋しいでしょう」

と言われていたことは

いたことないのに、淋しいは、ない

と思っていたと言うのは

ああ確かに、と思う。

 

いま淋しくてたまらないのは

いた子だから。

いる幸せを知り

いた子がいなくなったから。