同じ病気になっても助かる子はいるから

2023/08/07

朝のドラマ「らんまん」では、先週、

1才の園子ちゃんが亡くなり

布団の中で泣いていた母親が

寝込んだまま、涙も出ず、まばたきもせず、

無表情になっていた。

 

ああ、そうだなあ。

時間と共に和らぐようなものではなく

深まっていくのだから。

 

すると突然、

ぱっと起き上がり、外へ出て行き、

「園ちゃん、園ちゃん、園ちゃん」と

表を探し始めた。

 

これもわかる。

私も、いるような気がして探したもの。

 

夜泣きの声が聞こえたらしい。

 

私には、声が聞こえたことはない。

でも、聞こえた人とは多く出会った。

1度でも聞きたかったけど、私も。

 

そして、つぶやいたのが

「やっぱり私が悪いんです。

はしかに罹っても、助かる子はいます。」

 

このことも

私も同じように思ったことがある。

あゆみと同じ病気になった子にも

助かった子はいる。

じゃあ何であゆみは助かるほうに入れなかったのか?

その答えがはっきりしないから

「やっぱり私が悪い」となる。

多くの親が、そうだと思う。

 

ドラマでは、

別の理由が語られた。

「私が園ちゃんを月足らずで産んだからです」

 

あー、そうだったのか。

そこに結びつけると、つらいだろう。

あゆみは、予定日当日に生まれた。

それでも、あっという間に亡くなってしまった。

 

だから、あなたのせいではないと思うよ

とテレビの前で、思った。