温かい言葉をかけながら救助する人たち

2023/08/25

朝、寝ぼけまなこの、半開きの目で

スマホの動画ニュースを聞いて

「うわ、ひどい」と思った。

 

人を運ぶとき、

「せーの」はあかん。

「よいしょ」では荷物扱だ、と聞く。

これ病院??と思って目を見開いたら、

海だった!

大勢の人が海に浮かんでいる。

流されないように、手をつないで。

 

ダイビングをする人たちを乗せた船が転覆し

海上保安庁の船が、

投げ出された人を引き上げているところだった。

 

「みなさん頑張ってください!」

「もう少しです!」

「慌てないでくださいね」

とマイクで呼びかけている。

 

私、この中の言葉で、とても好きなのが

「もう少しです」

この一言、窮地に立たされているときや

激痛に耐えているとき

すごく救いになる。

痛い痛い治療のときなんか。

お産でもそうだった。

じゃあ、もうちょっと頑張ろう!と思えるし、

本人の身になってくれているのが伝わる。

 

そうして20人全員救助された。

全員、命に別状なかったという。

 

医療や介護のなかで

「せーの」や「よいしょ」はイヤ

と言われてきたが

命が懸っていない時のことだ

とわかった。