私の癒しになったことを尋ねてもらい

2023/10/20

先日授業で、質問は無期限で受け付けますので

と言ったら、届くようになった。

その中で、こんなことを尋ねてくれた。

 

坂下さん自身が、

誰かに言ってもらって嬉しかった言葉や

癒された行動についてもお聞きしたいです。

 

この回答、1つめは、

あゆみが亡くなった後に言ってもらった

「私にできることがあれば、言ってね」。

控えめでありながら、助けて貰えると思えた。

 

ただし、出会った方々のなかには

漠然とそう言われても頼りにくいので

何ができるか言ってくれたうえで

必要なときは言って、

のほうがいいという声もあった。

 

2つめの回答は

私は遺族会を作って行動していくことが癒しになったので

そのための応援としての手助けだった。

 

インターネットがまだなかったので、

新聞で呼びかけるために、どうすれば新聞に出せるのか

調べて教えてくれた人。

集まる部屋を貸してくれた人。

チラシのコピーを、会社のコピー機で

大量に作ってくれた人。

「出会えてよかった」と言ってくれた仲間。

病院のご遺族にこの会を紹介してくれたお医者さん。

書き上げたらきりがないほど

多くの助けに支えられ、救われました

と回答を送ったあと

胸が熱くなり、まだ考えていた。

 

新聞記事を見て

家を訪ねてくださったかたもいた。

そのとき、ミスタードーナツを持って来てくれたことも

よく覚えている。

一緒に食べて、美味しかったから

今も大好き。

食べて美味しいと感じること

ずーーっとなかったから。

 

あ、また思い出したことがあって

私は、白湯を飲むのが好き。

その当時に出会い、私からお家を訪ねた方は

つつましく一人暮らすアパートで

とても弱っていて

働ける状況になく

「お茶もなくて」と出してくださったのが

温かい白湯だった。

 

ちゃんと茶たくに乗せてくれて

とても上品なかただった。

私にとって、白湯はいまも

心と体を温めてくれる上品な飲み物。