1つの言葉では言い表せない感情

2023/10/28

歌手のYMさんが、コンサートで

「きょうは歌いたくない」から始まり

行き当たりばったりの雑談と、

歌った歌は、予定の半分だけ

という異例の行動が、物議を醸している。

 

私は、講演会で同じようなことがあった。

思いつくままにダラダラ話し、

講演準備をぜんぜんしていないことに気付く。

資料もないし、当然話の中身がなく、

終始、雑談だったことがある。

金返せ~と思った。時間もだ。交通費も。

 

知らない講演者でも、無名であっても、

タイトルや概要を見て、関心もてれば行く。

大抵、行って良かったと思うけれど、

もし、その人のファンで行っていて

肩透かしされたら、どう思うだろう・・・

 

きょう見た記事のコメント欄に

その日、コンサート会場にいた

という人の投稿があった。

このかたYMさんのファンで

何か月も前からチケットを購入していたそう。

 

何を歌ってくれるか楽しみにし

ワクワクしながら会場に行ったら、

「歌いたくない」-最初は冗談だと思った。

ところが最後まで、歌いたくなさそうだった。

 

「生の歌を聴きに行ったんだよ」

と、はっきり言っている。

ああファンなら何でもOKみたいな

甘い考えは通用しないんだ。

その表現として、

 

悲しいやら

悔しいやら

いたたまれないやら

自分でも何の感情が一番強いのか

よくわからなかった

 

そうなんだー

ものすごくやりきれないとき

「残念」みたいな1つの言葉には

まとまらないものね。

 

比較はできない領域のことだが

私たちも、「悲しい」では表現しきれない

かなり入り交ざった感情をもち

「自分でも何の感情が一番強いのかよくわからない」

ということが、しょっちゅうある。

 

悲しい、苦しい、悔しい、淋しい、切ない、、、

もし1つの言葉で表すとしたら

「つらい」かなあ。

 

日によっても違うし、

人によって多様だろうから

気持ちは、長い文脈で聞きたい

といつも思う。