意識がなくても生きていてくれること

2023/11/05

記事の見出し

「母体が心停止する中で生まれた赤ちゃんが

無事1歳に」

まで読んで、驚き、

瞬時にいろいろ考えてしまう・・

 

一体お母さんに何が起きたんだろう

お母さん、命を賭けてこの子を産んだんだなあ

母がいなくても育ったんだ、育ててもらったんだ

見たかっただろうな、わが子の成長

母に会いたいと思うだろうな、もう少し大きくなったら

 

ところが、読み進めると

ぜんぜん違った。

 

お母さんは健在!

分娩中に意識を失い、心臓も止まり

大きな病院に搬送され、命を取り留めた。

羊水塞栓症という病気、初めて聞いた。

 

赤ちゃんは、

産婦人科医たちが必死で命を繋ぎとめてくれたが

母の心臓が止まっていた間、

赤ちゃんに酸素がいかなかったので

いまも意識がない。

 

そうなんだ・・・

意識ないまま1歳を迎えたが

お母さん、どんな思いで暮らされているだろう

と思ったら、

インタビューに応えていた。

 

そのなかで心を動かされた言葉は

「意識がないとはいえ、

生きていることに変わりないですし」。

 

そう思ってくれて嬉しい。

子どもを亡くした親は、本当にそう思う。

 

生きていてくれたら

毎日、目の前にいてくれたら

もう一度抱き締めたい

 

そればっかり考えて暮らすのだもの。

 

あゆみが命を取り留めていたとしたら

私の人生、楽なものではなかったと思うけれど

楽でなくても、苦労しても

一緒にいたかった。