「外見ではわからない」当事者の一人

2023/11/05

漫画家の倉田真由美さんは、ご主人が、

ステージ4のすい臓がんであることを公表している。

そのご主人、現在も

電車で仕事に行くことに驚いたが、

驚いたのはそれだけなく

電車で優先座席に座ったら、

「ここはあんたが座る席じゃない」

と高齢者から咎められたという。

 

なんというむごいことを・・

高齢者と、妊婦と、体が不自由な人以外、

優先座席に座るの、不安になるだろう。

 

最近よく見かける

赤いプレートに白い十字マークの

ヘルプマークを付けている人は

高齢者でも、妊婦でも、身体障がい者でもないなあ。

 

外見ではわからない援助や配慮を必要とする人

が、付けているようで、

私が敏感に反応してしまうのは

「外見ではわからない」

のところ。

 

私もそうだった。

大切な子どもを亡くし、身も心も弱るが

外見ではわかりにくい。

 

話せばわかりやすいところもあるが

(急に涙が出たり)

電車に乗っているぶんには、わからない。

 

優先座席を必要とすることはなくても

電車じたい、乗るのがつらい時期さえあった。

日曜日は特に。

 

病気でも障害でもないので

援助はなくても

配慮のほうは、とても必要だった。