子ども同士の会話で「きょうだいいる?」

2023/12/20

昨日のつづきで

別の「きょうだい」の体験談は

障害のある妹さんがいるお兄ちゃん。

 

新しく出会う友人とは

きょうだいの有無などの話題になり

妹がいて、障害をもっていることを話すと

「悪いこと聞いたね」と返ってくることがある。

だから妹のことは言わなくなったそうだ。

 

このことも遺族家庭と似ていると思う。

きょうだいの有無の話題になったとき

「妹いたけど、死んだ」と言うと

「悪いこと聞いたね」と返ってきたり

もういないのに「妹がいる」と言うと、

あとで、嘘ついたみたいになったり・・・

 

嘘じゃないのに。

姿はなくても「いる」のだから。

 

そして、体験発表していた彼は

夜、寝るとき、ベッドのなかで

涙が自然と出ることが、よくあったそうだ。

重い障害をもつ妹の、

生死のことを考えて。

 

生きている妹のことで涙する兄、

亡くなった妹のことで涙する兄、

お兄ちゃんたちは、

やさしい。