こんな時になんでお笑い番組ばっかり

2024/01/03

能登の地震で、娘さん2人を

おそらく目の前で亡くされたお父さんが

テレビカメラに向かってお話しされていた。

こたつに入っていたら、梁が落ちてきた様子。

「かなしい」と言われるものの

どこか冷静で、言葉は明瞭で。

 

同じようなことが

阪神大震災のときにもあった。

わが家も、家が倒れると思えるほどの衝撃を受けた。

直後にラジオが実況を始め

被災したお父さんが応えていた。

火の手が迫っていて

まだ中に子どもが埋もれていると。

え?それって・・

 

人は、受け止めきれないほどの衝撃に見舞われたとき

感情が鈍磨し、

言葉で淡々と応えることがある。

 

そのとき

いくらでも話させる、ということは

やめておきたい。

きっと、いくらでも話してくれるだろう。

 

震災の死者数は、まだ不明で

増え続けており

発見されていない人もいる。

被災地へ救援物資を運ぼうとしていた

海上保安庁の飛行機は

機長以外、全員亡くなってしまった。

 

こんな大変なことが起きて

まださなかにあるというのに

テレビはお笑い番組ばっかり。

NHKも4時間のお笑いやってて、

すごくおかしい気がする。

 

東日本大震災のときは

当分のあいだ、

テレビの番組、CMもなくなっていたが

死者の数で、ことの大きさが量られるのだろうか・・

 

数ではないはずだ。

 

あゆみが亡くなったとき思った。

私の子、一人亡くなっても

昨日と、きょう、世間は何も変わらない。

私にとっては

人生が変わってしまったのに。