普通の母親の会話に入れないとき

2024/01/27

「人生、もし戻れるなら、どの頃がいい?」

というやりとりが

4人の女性であった。

 

年代はまちまちで

共通するのは、母親であること。

 

よーく、よーく考えて

私以外の3人は

戻りたい時期が見出せなかった。

理由は

あのお産と、産後の育児、

もう1回となると、キツイなあ

というあたり。

 

これ、裏返して言えば

それ以上前に戻ると

今いるわが子に会えない

ということだな、と私は解釈した。

 

ちょっと出来の良くない子だったとしても

「この子」と出会わない人生を

母親は選ばないわけだ。

 

私は、聞いてて素敵だと思ったし、

素晴らしいと思った。

でも、自分のことは何も言えなかった。

 

私には戻りたい時期があるから。

 

それは、あゆみが病気を発症する前。

可能な限り違う行動をとって

あの病気に罹らない道を通って

あゆみと暮らせる人生を取り戻したい。

 

こんなこと言ったら

和やかな日常会話がとん挫するだけでなく

素朴な母親たち、

凍り付いてしまうだろうから。