共に生きるために名前を書いておく

2024/03/29

病児さんと先生の付き合いが長いと

羨ましいと、一昨日、書いたが

先生から聞いた話もある。

 

先生の黒革の手帳には

亡くなったお子さんたちの名前が書いてあって

何という言葉で表現されたかなあ、

戒めにしている、というよりも

どちらかというと

共にいる

というニュアンスで話されていた。

 

元気になったお子さんの名前は

忘れることがあったとしても

亡くなったお子さんの名前を忘れることは

絶対にない、とも。

 

じゃあ何のために書いておくのか?

忘れないように、ではなく

これこそ、

共に生きていくためだと思った。

 

私はこのことが、すごく嬉しかった。

亡くなったことは悲しいことだけど、

避けようのなかった悲しみのなかには

1つだけでもいいことがあると

気持ちが少し救われる。

少しだけ、だとしても

大きいと思う。