関係のないこと言って気を遣っている先生

2024/04/12

口腔外科の予約の日だった。

私の口は、すっかり大きく開くのだけれど

大掛かりな手術をしたから

ずっと経過を見てくれている。

でも、待ち時間が長い・・・

 

退屈していると、人の観察が始まってしまう。

後ろの診察室に呼ばれた人は、何科だろう?

病人には見えない、とっても元気な人。

トントン!!

大きな音でノックして入って行った。

 

ノックは、最近、3回するよなあ。

2回はトイレ、と言われるようになって。

でも、1回増えたぶん、

小さめに叩くようになった気がする。

 

その人の人柄を示しているのが

診察室に入って開口一番、

「先生!久しぶり!」

(先生の声は聞こえない)

「久しぶりやん!」

と念を押している。

 

さすが尼崎。

こういう雰囲気の患者が多いのかもしれない。

そうするうちに、私の番がきた。

小さくコンコンコンして入った。

 

「スキー、行ってる?」

と先生、関係ないことから聞いてくれる。

整形外科の電子カルテにも目を通してて

スキーで怪我したことも知っている。

 

私の深読みかもしれないが、

気を遣ってくれてから、私を見せるのだ。

口をいろんな形にさせたり

何センチ開くか測ったり、

髪の毛を掻き上げて、手術跡を見せたり

よくワカラナイ言葉で説明しながら

研修医たちに。

 

口や、顔や、頭でも

ちょっと気持ち良くない。

これが、

お腹とか、もっと下のほうとか、、、

大病院にはいろんな科があり

どこも、患者を見せて説明しているのだ

と思うと、

この病院に来るには、ちょっとした覚悟は必要。

高度な医療と、交換のようなものだけど。

 

この先生は、そのことが、

患者の気持ちの上での負担になっている

ということに気付いているようだから

いい先生だ。