母娘連れ羨ましかったが気を取り直した

2024/06/30

東京への往復とも新幹線は満席だった。

コロナ禍では、同じ車両に乗客2人

という時期もあったのに、盛況だ。

帰りの横の席は、年頃の娘さんとお母さん。

 

最初、女性が2人と思っていた。

お弁当と酎ハイも買いこんで

仲のいい女子旅行なのかな?

横目で見るだけではわからなかった。

 

お弁当を食べ終わると、

すぐ隣の女性が、トランクを床に倒した。

え?狭くなるのに? すると

靴を脱いで、上に足を乗せる。

 

あー、そういう使い方。

と同時に、奥の女性もそのトランクに足を乗せる。

ここで親子だとわかる。

 

もう横目にも見ず

ただ視界の中に入る様子だけ感じていた。

ほろ酔いの2人は眠りについた。

 

靴を脱いでても、お行儀がいい感じがした。

私の、新幹線での、行儀の良さの基準は

ひじ掛けに肘を乗せない人。

(真ん中で、両方から肘を出されて疲れ果てて以来)

 

さらに

娘さんは、お母さんにもたれて

すっかり甘えている模様。

でもお母さんは、

こっちに倒れて来ないように

眠ってもしっかりと座っている。

お母さんだ・・・

 

見はしないし、観察していないのだから

そんなことに気付かなくてもいいのに。

 

旅行だったのかなあ。

親戚のところへ行ったりしたのかなあ。

どっちにしても、楽しかっただろな。

そんなことも想像しなくていいのに。

 

羨ましくなってきて

気分沈みかけたけれど

でも!

私だって、あゆみのことで出かけてて

同じようにこの席に座ってるんだから

似たようなもんだ。

そう思って気を持ち直した。