目を開けたまま意識がどこかへ行ってしまう

2024/08/05

「現在」から過去や未来に行くことができる

不思議な「席」のことを昨日書きながら、

思い出したことがある。

 

私は、過去や未来に行く方法は知らないけれど

「現在」から消えていることが

ちょくちょくある。

 

少し前にも

知人のお子さんの運動会を見に行って

その子が走るときには応援した。

あとから知人から

「次に走る人たちのことも応援してくれて」

と言われたものの

え?

私は知人の子のことしか記憶になく

そのあと、いったい何をしていたのだろう?

と思ってしまう。

 

「応援してたやん。手も叩いてたよ」

と言われて、びっくりで、ショック・・・

 

意識は失っていないけれど

目を開けたまま

その場にいながらにして

どっかに行ってしまうようだ。

 

誰からも気づかれず

自分さえ気づかず

私はいったい何処へ行ってしまうのだろう。

 

あゆみが亡くなった当時は、

ほとんどの時間が、こうだったと思う。

年数とともに

少しずつ、少しずつ、

「現在」にとどまれるようになり

でも、完全に回復はしていないことがわかった。

 

いや、さすがにここまでくると

完全回復は、もう望めないかも?

 

ぜんぜん、いいし。

 

どこをさまよっても

あゆみには会えていないのだけれど

自分が「現在」から、あるいは現実から

ちょくちょく離れて

あゆみのことだけ考えたり

あの世と、この世の、狭間のようなところを

行き来したりするのは

いい感じ。

治らなくてもいい。