亡くなってからでも修復はできるといい

2024/08/04

昨日の映画の続き。

特定の席に座ると、行くことができるのは

過去だけでなく、未来へもだった。

 

ただ、一人だけ

現在に戻ってこれなかった人がいた。

その人は、亡くなった旦那さんに会いに行ったが

離れられなくなってしまい

コーヒーは冷めて、戻って来れなくなった

と思われていた。

 

一人残されてしまった幼い娘は

捨てられたと、ずっと思っていた。

 

大人になってから、その子は

例の席に座って、お母さんに会いに行く。

そして事実を知った。

 

お母さんは、お父さんに会いに行ったのではなかった。

お母さんは、がんで余命3カ月の告知を受けて

幼い娘が、無事に暮らせるのか心配で

未来のわが子に会いに行っていた。

 

でも、ママ行かないで!行かないで!と

しがみつかれ、もみ合いになっているうちに

娘が怪我をしてしまったために

コーヒーは冷め、戻ってこれなかったのだ。

 

大人になってからでも

自分のために母親がとった行動や

自分に対する思いを知ることができて

よかった・・・

 

再会を喜び、真実を知り、母の愛を実感して

もっともっと一緒にいたかったけれど

母に促されてコーヒーを飲み干し

娘は現在に戻って来てくれて、よかった。

 

昨日は、

過去にさかのぼって言葉を交わす意味があるのは

この先も共に生きていく者同士だから

と思ったが

そうとは限らないと思った。

 

亡くなった人と会って

誤解を解いたり

感情を修復したりできたら

その先を生きていきやすくなるだろうし

亡くなった人にとっても

安心して行けるようになるかもしれない。

 

やっぱり、あるといいな

と思う「席」の話だった。