治らない病気になることを知るなんて

2024/09/24

あゆみのことを見てくれた占いは

趣味で習い始めたばかりだったので

詳細については曖昧だったが

知人が見てもらった占い師は、プロなので、

よく当たるらしい。

 

というのも

その人は、自分の子どもが亡くなることを

事前に知っていたという。

どういう病気で、何才頃に、と。

 

私は驚き

そんな大変なこと、

どんな風に話されるのか聞くと、

冷静だったそうだ。

「わかっていたことだから」と。

 

「わかっていた」ということは

助けになるのだろうか・・・

 

私は、突然あゆみを病気に奪われたことで

狂いそうになり、

何の前触れもない突然、が

きつ過ぎると思っていた。

 

でも、病気になって、闘病が続き、

苦しむ姿、悪化を見続けることが

どれほど辛いことか

出会った人たちを通して知った。

 

だから病死は

急死も、闘病死も、比較できるものではない

と考えている。

 

けれども、

病気が起きていないときから

治らない病気に、いつ頃、必ずなる

と知ってしまう母親の境地は

想像が及ばない。

 

そういう仕事に就いたことからも

逃げ出さずに続けていることにも

驚いている。