普通の人たちがしてくれるグリーフケア

2024/10/17

交通事故でお嬢さんを亡くされたお母さんの

質疑応答の言葉を昨日紹介したが、

私たちと共通する回答もある。

 

支えになったことは?という質問に

「腫れ物に触る扱いではなく

自然に接してくれたこと」とある。

 

自然に、というのは、

案外難しいのかもしれない。

だから、ご本人が、ドキッとかグサッ

とくるような「私だったら殺しに行く」

みたいな言葉で共感しようとするのかもしれない。

 

腫れものに触るようなのは嫌であって

でも、ズカズカ来られるのも嫌だから

私の望む「自然」て、どんなだろう・・・

それまで通りに

ということかな。

 

加えて、こんな言葉も語られている。

「事件後、ご飯が作れなくなったので

食事を届けてくれたり、

娘が好きなものを作ってくれたことが

ありがたかった」

 

わかる。

私も、おかずを持って来てもらったのが

すごく嬉しかった。

作る気力がないから、

総菜屋さんのものを食べていたが

味が濃くて、甘くて、食べられなくなり

普通の家庭の煮物なんかが

ほんと美味しかった。

 

グリーフケアって、

カウンセリング技法か何かのように思われがちだが

そういうことに取り組んでいるのは

ほんの一部の人で、

身近で、素朴に、思いやりをもって接してくれる

普通の人たちがしてくれていることが

ほとんどのように思う。