どういう人生も自ら選んだことなの?

2024/11/05

本当に死にそうになったとき

死ぬのは怖くなかった、の話の次に

別のこわい話がつづいた件。

 

整体の先生の話によると

死ぬのも生きるのも、自分で決めて来たらしい

と言うのだ。

この話は、私も聞いたことがある。

 

あゆみは、今回は、短い一生を選んだので

あの子は生き切ったのだ

計画どおりに生きた、といったことが

書いてある本を読んだことがある。

 

だから先生の話を

ああ、へー、と聞いていたが、

病気ではなく、犯罪などの被害で

殺された場合も、そうだと言う。

 

えっ、えーと思わず声を上げてしまった。

そういう人生を、自分で描き、選んで来たと。

だから本人は、犯人とされる人物に

感謝して生涯を閉じていると。

 

えーー、じゃあ、

本人がそういう人生を選んだがために

家族は苦しみを与えられてしまうんですか?

と尋ねたら、

なんと、

家族も、その人生を選んで来ているらしい。

 

整体でほぐれたはずの体が

一気にこわばってしまった。

 

「わからないけどね、

そう考えたほうが生きやすくなるから

言われるようになったのかもしれないけれど

私は信じてる。

死ぬのはこわくなかったから。

でも死ななかった。

だから残りの人生は人のために生きないと」

 

と言う先生の言葉も、文末のところは

重みをもって伝わってきたが、

どういう人生も、自ら選んでいる

という説は、やっぱり、こわい。

 

ただ、他人が考える「不幸」が

本人にとっての「不幸」とは限らず

「幸福」の場合だってある

というところだけを見れば、

その通りだと思う。