認知症になっても亡くなった子は忘れない

2024/12/09

あゆみが亡くなったあと、

人の記憶からは、はかなく消えていくなあ

と感じ、やるせなかった。

 

保育園や幼稚園に行っていた子なら

その子が暮らした社会があって

小さい子の記憶はむずかしくても

保護者が覚えていてくれたりする。

でも、あゆみは身内さえあまり会っておらず

そのことが残念だった。

 

だから私が覚えておかないと

という意識が強かったように思う。

 

もし長生きするなら、ボケてはいけない。

生きているなら、あゆみのこと考えて

考えられなくなっても、生きているなんて

酷だわ、と。

 

でも、母は、認知症になっても

あゆみのこと覚えていたし

あゆみのことを最期まで言ってたなあ。

あゆみのことだけは。

 

母が認知症になったことは、つらかったが、

こういう証明を知ることができたことは

良かった。

安心してボケよう(は言い過ぎだけど)。