どんな言葉も薄っぺらく思えた
2025/05/30以前一緒に仕事していたかたから
電話をもらった。
しばらくの間に、人の暮らしは
変化することを実感した。
病気になって、
会社は辞めざるをえなくなったそう。
えーーー
そんな大変なことかあったんや。
療養して、
どうにか回復して、
また仕事を探して、
なかなかなくて、
今は、単発でのフリーランス。
あんなにバリバリの企業人が!?
無念だろうと思った。勝手に。
ほんと、勝手に思ったことは
見当違いな場合が多い。
数日前には
「残念でしたね」という言葉は
ご本人がそう思っていない時には
そぐわないこともある、なんて
人には言っておきながら!
話を聞くと、
今がとても幸せなのだそう。
病気になって、
健康の大切さを知って
もう無理はせずに
自分に合った暮らし方をすること、
つまり、生き方を選び取ることが
「しあわせ」の象徴であり
基本なんだなあ、と
私も思えた。
このとき
言いかけた言葉を呑み込んだ。
「じゃあ良かったですね」。
そんな簡単な言葉に収まりきらない
苦悩、試練、努力、葛藤を
幾重も越えて
ようやく今がある人に
敬意は抱くものの、
適当な言葉は、口から出なかった。