どんな状況からも生きていく力

2025/06/07

つらい状況の人に、

居ても立ってもいられない

というのは、私もそうだった。

 

電話がかかってきて

「もう無理です。いまから私も

子どものいるところへいきます」

と言われ、

電話で落ち着いてくれたら

と願ったが、

そんなに上手く運ぶものではなく

「とにかく会って話そう」

と言って私は車に飛び乗った。

 

車を走らせ、

乗り捨てるようにして家に飛び込むと

待っていてくれた。

生きててくれてありがとう!

という気持ちだった。

 

どれくらい一緒にいただろう。

車に戻ると、

駐禁になっていた~

しかも、えらい所に止めていて

こっぴどく叱られた。

レッカー車で持って行くところだったらしい。

 

謝って、

もっと気をつけないと

と反省はしたが、後悔はなかった。

 

でも、そういう駆けつけ方は

もうしない。

その人は、それから暫く経ったとき

この会をあとにしている。

「新しい命を授かりました。

前を向いてこの子と生きていくために」

という言葉を残して。

 

どんな状況からでも

生きていくことのできる力、

きっと、みんなそれぞれに

持っているはずだ。

 

そういう「力」のほうを信じ

あれから私は

落ち着いて行動するようになった。