体験者の体験にもとづく秘訣

2025/06/16

年数の経っている映画だが

「ツレがうつになりまして」を観た。

知人がうつになったから。

 

映画の終盤、「ツレ」が講演をする。

そのなかの言葉が興味深かった。

「うつ」の人との接し方の秘訣は

「あとで」。

 

「あとで」自体、いい感じ。

しんどいときは

どうしても急ぐ仕事や用事以外は

あとですればいい曖昧さ。

 

でも、それとは違って

あ ⇒焦らない

と ⇒特別扱いはしない

で ⇒できることとできないことを見極める

 

いいなあ、と思った。

うつ病でなくても、

病気ではないとされている「グリーフ」も

認識は共通している気がする。

 

ところで、

以前、このような秘訣の覚え方で

えーーーと思ったことがある。

カリスマ看護師の密着番組で

患者の接し方の秘訣を

「さしすせそ」と教えていた。

 

さ ⇒さすがですね

し ⇒知らなかった~

す ⇒ステキです

せ ⇒センスいい

そ ⇒そうなんですか!

 

これ繰り返してたら

コミュニケーションが成立すると。

あまりに安易で

患者を馬鹿にしている気さえした。

 

そのこと人に話したら、

「それキャバクラの研修のやん」

と教えてくれた。

元々は合コン用らしい。

 

話を戻して

「ツレ」の言う「あとで」は

体験者本人の、体験に基づく秘訣。

見せかけのマニュアルと違って

説得力ある。