弱さから生まれる優しさ強さ
2025/09/12NHKの朝のドラマ「あんぱん」
今週よかった。特に木曜日。
やなせたかしさんのアンパンマンが
一向に人気が出なかった頃、
アンパンマンは、飛ぶ時よろよろで
マントぼろぼろの、おじさんだった。
ここには、やなせさんのこだわりがあった。
アンパンマンは、
かっこ良くなっても、強くなっても
いけない。
かっこいい正義のは一番信用できない。
(この辺り戦争体験と繋がっている)
やなせさんが考える「正義」とは。
自分も傷つくことを覚悟しなければならない。
妻のぶさんが考えるヒーローとは。
かっこよく銃を撃って敵を倒し
そのままかっこよく飛び立てば、
めちゃめちゃに壊された街に残された
人々はどうなるか?
強さを見せつけて敵を倒すのでなく
自分を顧みず
弱い人や困っている人を救うのが
真のヒーローではないか?
だから
アンパンマンは、かっこ悪くていい。
弱くていいと。
私は、子を亡くし弱った親が集う会を
立ち上げ、やっていく上で
「弱さ」の意味を追求し続けてきた。
強さの意味も、同時に考えてきた。
強さが弱さを救うとは限らない。
強さは、弱さを潰す怖ささえ孕む。
そういうことから
人に強さを求めることよりも、
弱さの中に潜む強さを見出すことと、
弱さは、強さ以上に、
他者理解、思いやりが宿りやすい
と考えるに至った。
そうした私の歩んだ軌跡を
やなせさんと、のぶさんが
肯定してくれているように思え
嬉しく、涙した木曜の朝だった。