さいごは親子で濃密なときを過ごすため
2025/09/15細木数子さんがドラマ化される。
演じるのは戸田恵梨香さんだそう。
この情報に、気持ちがまた揺れる。
私には忘れられない女性がいる。
当時はちょちょくテレビにも出たので
番組を見て、家を訪ねて来てくれた。
末期の胃がんで、
3才と5才だったか、幼い子どもの
お母さんだった。
「死にたくない」に決まっているが
そのような言葉聞いたことなかった。
どう生きるか?
を追求し、語っていた。
そんな彼女が、
細木さんの番組に応募して、出た。
その番組で、こう断言された。
「あなたは死にません。」
驚いた。
そんなことを軽々と!と思ったものの
やっぱりな、と思い直した。
神様がこの人を死なせるわけないと。
気づいたのは
彼女は絶対死にたくなかったこと。
当然だ。
それを言わないことが不自然だったが
もう解き放たれた。
しばらく会わなくなって、
ご主人から電話がかかった。
ほぼ余命通り、亡くなった。
どういうこと!
私は身内ではないから
番組に抗議することはできないが
彼女の境地を思うと、たまらなかった。
それだけではない。
ママの病気は良くなった!治った!
と思い込んだ子どもたち
急上昇からの急降下。
どう理解できただろう。
自分が長く生きられないことを知り
子どもに事実を知らせることは
想像を越えた苦しみだろうが、
それでも
限られた中での濃密な過ごし方
というものがあったはずだ。