犬にしかできないこともある
2025/10/11死ぬこと生きること、を考える
ワークショップに参加した。
「死ぬ」ほうを先に書いていることに
目がいった。
確かにそうだ。
最期のありかたは
そこまでの生き方だからだろう。
後半、参加者同士で話し合う中、
一人のひとの話にひっかかった。
身内の葬儀が続いて
疎遠になっていたこともあり
そんなに感情は動かなかったそう。
そのあと犬が亡くなった。
この時は、もう付ききりで看病をし
号泣で看取り
まだまだ立ち直れないと。
あーー、やっぱり。
愛犬家ではまったくない私でも
そのあたり想像がつく。
で、その人が言うには
「考えたら、犬って、別に何にも
していないんですよね、
ただいただけ。
いたというだけで
こんなにも存在が大きいんだ、と
いなくなって痛感」と話された。
えーー そうかなあ?
してないのは、稼いだとか、
モノを作ったとか
何かいいこと言った、というような
人間がするようなことだよね?
人間に出来ないことを
犬はしてくれたんじゃないかなあ。
つらいとき、気持ちを感じとって
側に座っていてくれたり
毎日帰りを待ってて、喜んでくれて、
何より、全幅の信頼をもち続けてくれる。
こんなことを、なかなか人間には
期待できない。
人間に出来ないことを
犬はしてくれるんじゃないかなあ、と
会えば「犬さんコワいコワい」と
逃げ回っている私は考えている。
人の言葉を否定しない
を心がけて、黙ってたけど。
人間には出来ないことの最たることは、
余計なことを言わないこと。つまり
いらん一方的なアドバイスをしない。
あ、愚痴っても他言しないこともだ。
犬は、たいてい口が固い。