救急車に向けて大きく手を振った日

2025/10/19

救急車を、別の家に派遣して

搬送が遅れ、女性が亡くなったという

司令の誤りが公表された。

 

わー、気をつけてくれないと、

と思ったところで、えーー!

 

要請があった家と、間違った家とは

250mも離れているのに

番地が同じで、名字まで同じだった。

 

こういう状況だと、気の毒だけれど

間違えて行っても仕方ないかも…

そんなことある?と思われそうだが

他にもあるのだ。

 

あゆみと暮らした家は、

4丁目1-79という、一見普通の住所で

一軒家が立ち並ぶ住宅街、なのだけど

同じ番地1-79の家が40軒ほどあった。

いい加減な区画で分譲したよう。

 

さらに同じ名字の家まであったのだ。

坂下という名は、かなり少ないはず

なのに、あったから大変。

 

誤配達が多く、届けに行くが、その家

郵便ポストもインターフォンもなく

門の中には犬がいて、

犬さんコワい私は、いつも門の外から

自分の名字を大声で叫んでいた〜

 

そんな暮らしの中であゆみは倒れた。

救急車を呼んだあと、私は

サイレンが聞こえたと同時に飛び出し

救急車に向けて大きく手を振った。

今回のようなことが、

起きるかも知れないと思ったから…