深刻でも明るい患者の背景にあるもの

2026/02/17

サンドウィッチマンの「病院ラジオ」

今回は、埼玉のがんセンターを訪問した。

患者さんが、闘病状況や気持ちを語ってくれる。

 

どなたも大変な状況で頑張られているが

その中のお一人、50代のお母さんは

ものすごく明るい。

 

大腸がんの手術を終えて、さらに

8クールもの抗がん剤治療を受けた。

私はがんの手術後

6クールと言われて、無理!と思った。

先生にも、これ以上無理と言った。

 

6回でも途方に暮れるのに

このお母さんは、8回を

あと7回、あと6回、あと5回、と数え

最後の1回を終えたときの感動を語られた。

 

よく頑張られた。が、

間もなく肺への遠隔転移が見つかる。

 

えーーーっ

頑張った人は報われるんじゃ…?

病気にそういう原則はない。

容赦なく再び襲ってくる。

 

ラジオを聴く息子さんが映し出された。

病気を知らせたとき

予後の厳しさを知らせたときのことが語れると

うつむき、目をぎゅっと閉じ、

耐えがたいような姿に。

 

あー、お母さんの明るさの背景に

息子さんのつらさ、不安があり

知らされたときと変わらぬ感情レベルで

耐えているのだなあ。

 

お母さん自身は、

元気に過ごすほうが

病気を忘れていられる、と言う。

 

ほんと、ふくよかで、つやつやしてて、

病気の人とは見受けられない。

治療の合間に沖縄の離島に行ったり

次は五島列島を計画したりしている。

 

このあとの診察時に

「治療のほうが優先ですよね?先生」

と言うと、医師は

「どっちも大事だからね」

と返してくれた。

 

長い闘病は、

主治医との関係性が患者の情緒を左右する。

とても大事。