曲の歌詞にそれほど心動かされることがなく

2026/02/19

一昨日書いた、「病院ラジオ」のつづき。

私は、この番組のトークが好き。

患者さんが語ってくれるいろいろなこと。

サンドウィッチマンの話の聴き方、返し方も

面白さの奥に優しさ、温かさがあって。

 

だけど、この番組、

曲をリクエストしてかける番組でもある。

皆さん思い入れのある曲をリクエストされる。

闘病中のつらさ、不安、やり場のない思いを

この曲に支えられた、とか

救われた、とか

元気もらった、というような曲。

 

中には、「私の心境がぜんぶ含まれている」

と言う患者さんもいる。

なので、選曲の決め手となるのは

ほとんど歌詞の内容にかかっているようだ。

 

このことが私にはフシギなのだ。

 

たとえば

「一人じゃないから。私が君を守るから」

という歌詞を耳にすると

とてもいい言葉だと思う。

 

ただ、普通に暮らす人が感じる「いい」と

命をかけて闘病する人が感じる「いい」は

同じレベルなのだろうか・・・

 

私は、先に書いたように

重病の患者さんが語られること、言葉は

グッと胸にくる。

涙も出る。

その人の生き方そのものだから。

 

一方、歌の歌詞は、

美しく、あるいは

できるだけリアルに造られたもので、

経験の伴わない、作者の想像によるもの

ととらえており

(そうではない楽曲の場合もあるが)

それでも患者さんは

気持ちが支えられたり、救われたり、

するのだなあ、と

そこが私には不思議なのだ。

 

ご遺族からも、同様の話を聞く。

身を裂かれるような苦しみに耐えながら

歌手の歌に、そんなにも・・・?

と、つい思ってしまう。

 

ヒット曲を生み出す歌手、作詞家、作曲家は

相当な才能の持ち主なのだろう。

と思うと同時に

自分だけ冷めた人間のように思えて

むなしくもなる。