弱気が不安を呼び覚まし
2019/07/01兄がやって来た。
前にも書いたが、俳優を目指していた兄は、俳優になっていた。
定年退職と同時に、延長など一切考えることなく俳優の学校?に行き、
卒業できたから、今は「俳優」。
人ってわからないものだ。←前にも書いたとおり
前と違っているのは、さらにびっくりが増えていたこと。
退職金で、稽古場?用のマンションまで買っていた。
どこに向かって、どこまで行くのやら。
それは別にどうでもよく、やって来た理由は、
「墓じまい、考え直さん?」という相談だった。
私は、あゆみが亡くなったあと、家を売り飛ばしてしまったため
住むところがなくなり、実家を継ぐことにした。
だけど実家の墓は、私の代で終わってしまうので、兄に
「墓じまい、すれば?」と持ち掛けていた。
だよね、と快諾だった兄が、急に
「あれから、どうも、よろしくない。体調が」と言う。
「実は私も、これから入院だ手術だ、ってなってて」
ということを話すと、
「じゃあ、やめよ。やめよ。」と言い出した。
うん・・・
どうしても、弱気になっていると、そう思えてくる。
確かに、良くないことしか起きてないかも・・・
でも、この家、もう後継ぎはいないし
先々どうすればいいんだろう。
あ、思い出した。あのときも・・・
(つづく)