患者は、痛いし、しんどいし、孤独だし
2019/07/07仕事上で知った相手のことは、必要以上に立ち入らない
的な中で、ちょっと立ち入ってくれたのが、嬉しかった
ということを前回書いたが、
言ってあげたいけれど、言えないの、もある。
きょうもリハビリに行った。
だいぶん腕が動くようになったので、ちょっとハードなことをし
ウーー、とうめき声が出てしまう。
そのとき、リハビリの先生が
「みなさん頑張ってますから」と言われた。
みなさん?て?
台が10台くらい並んでいて、どの台にも患者がいるが
誰とも話すことはなく、何に困って来ている人なのかわからない。
先生、小声で、「きょう周りにいる人、ほとんど同じです」
と言われたので、ああ、肩なんだ、と気づくが
「これ以上は言えないですが」
と言われ、残念に思う。
自分より先ゆく人には、何をどう頑張ったのか、聞きたいし
自分よりあとの人には、教えてあげたい。
「動くようにならなくても、痛みはリハビリで和らいでいきますから」と。
でも、そういうことができないんだな。
個人情報ってやつ。
プライバシーの保護とか、守秘義務とかで。
専門職者にとって、とりわけ医療従事者は、そのハードルが高い。
だから患者は、個々に安全が保たれるのだけれど
個々に孤独、というのも保たれてしまう。
その点、患者会とか遺族会というのは
当事者を、こちら側が探し当てるのではなく
ご本人から名乗り出てくれて、交流が始まるので
ほんと理にかなったシステムだと思う。
私は遺族会には長くどっぷりつかっているが
患者としては、仲間の一人もなく、孤独。
リハビリの先生だけが話しができるたった一人の相手・・・