進歩には 悔しさも伴う
2019/08/16医療の進歩が有り難い と書いたが、
それはいま患者の立場だから言えることで、遺族としては、、、
やるせない思いのほうが大きいように思う。悔しさだって。
もっと痛いめをして頑張り、それでも報われなかった患者は一杯いたはず。
今なら受けられる治療が、少し前までなかった ということも。
私も、がんだったときに、ほかの患者さんの言葉を聞いた。
「もう打つ手はないと言われているの。あと私が頑張るのは 一日でも長く生きること」
最初 意味がわからなかった。
「だって、今は治せなくても、治療法が開発されるかもしれないから」
もちろん遺族もそれぞれで、
陰ながら医療の進歩を喜ぶ人もたくさんいるだろう。
この差は、何なのだろう?
その人の性格?
じゃあ悔しく思ったら、性格が悪いのか?
そんなはずがない。
1つ考えられるのは、
生前の、患者自身の考えに影響を受ける部分はあるように思う。
患者が、自分はもちろん、自分以外の患者のことまで望んでいたりしたら、死別後にでも進展を喜ぶ傾向があるように思う。本人に代わって。(故人と共に)
そういう意味では、亡くなったのが子どもで、小さいと、考え方が不明なぶん死後の発展は親にはかなりきついように思う。