子どもを叱ったまま今日を終わらないで
2022/05/01きょうは、「コロナ」の遺族会に出席した。
急に必要となった遺族会なので
いくつかの遺族会運営者が、連携して運営にあたっている。
私は、きょうは進行役ではなかったので
自分のことも少し話させてもらい
私はインフルエンザで子どもを亡くした
と自己紹介した。
同じように感染症で亡くしたご遺族たちなので
日の浅いかたと、当時の自分が重なり
帰り道も、
当時の帰り道のような気分を感じていた。
そうして電車に乗ったとき
隣の席が2つ空いていて
そこに、母と子の2人が座った。
女の子は、小学校低学年くらい。
ふざけて、何度もお母さんを、つついたり
くすぐったりしている。
母は、「やめて。もおー」と何度も言っていて
だんだん声を荒げていっている。
女の子は、ちょっとしつこいかも。
でも面白くって仕方ない模様。
私、ちょくちょく横目で見ていたのだけど
ついに母親、
バッと席を立ち
扉のほうに歩いていき
背中を向けて立ったままになった。
うっわ
めっちゃ怒ってるーーー
この場をどう収めればいいのか
小学生のあなた、わかる??
むずかしいよ・・・
私までつらい。
そして思った。
もうしないから、戻ってあげて。
そう思ったとき
涙が出てしまった。
電車の中で涙が出るって
やっぱり
当時の帰り道のような情緒だから、だなあ。
仲直りは、きょう中にしたほうがいいよ
叱ったまま明日になって
明日がいつもどおり来るって確証は
親にも子にも、ないんだから。
もちろん、言わない。
もし言ったとしても
なに言ってんの?この人
と思われるだけだろう。