朗読教室

2015/11/16

「小さないのち」のつどいで
私も絵本が読みたくて
やっと、朗読教室を決めた。

「読みたいのは絵本?お孫さんのためですか」だなんて
私の一番いやな「きめつけ」でもの言う先生のところじゃなく
その体験教室で出会った女性が教えてくれた、別の教室に
いっしょに入学することにした。
たぶん、月に1回くらいしか行けないけれど
それでも、行くと決めた。

読みたい本を持ってくることになっていたので
私は、「ぴっぽのたび」という絵本を持参した。

なぜこの本を選んだのですか?
と先生から尋ねられたので
「あの… この本は…
お子さんを亡くされた方が、いい絵本だと、貸してくれたもので」
と言うと、涙がこみ上げ
うまく読めなかった。

1回目だからうまく読めなくて当たり前なのだけれど
声さえ、うまく出なかった。

かなしみの中で、お母さん、
この絵本をどう読んだのだろう。
このページを、こんな風に読み取ったのだろうか
など想像が働くなか
下手でも、とにかく、丁寧にゆっくりと、読み進んだ。

私のことも、お母さんのことも、ぜんぜん知らない人が
涙ぐんでくれた。
朗読、続けようと思う。

この教室を教えてくれた女性は、少し前に
弟さんが奥さんを亡くされ
4歳の女の子が遺された
その子に絵本を読んであげるという。
朗読教室、続けようと思う。