家に帰ってきたら女子高生が住んでいた

2022/12/12

土曜日の夜、帰ってきたら

高校生の女の子が住み着いていたから

びっくり。

 

というのは、映画のロケの話。

 

私の家は、むだに広く、部屋数が多いので

ときどきロケに貸している。

きっかけは、

ご存じ、私の兄が俳優を目指したからだ。

定年退職を終えてから。

 

すでに人の気配はなく、

いつもソファーが置いてある窓際は、

女の子のベッドに入れ替わっていて、

本棚なども置かれており、

教科書や、参考書や、辞書が並んでいる。

高校生・・・

 

そーっと教科書を開いてみたら、

中は雑誌で、カバーだけの作り物だった~

でも、演じているのは本物の高校生らしい。

 

翌日曜日、朝からいっぱい人が集まって、

ロケ再開。

興味津々だけど、二階からは見えない。

たまたまインターフォンが鳴って、宅配が届いたので

階段からちらちら見たが、見えなかった。

 

そのとき、

「何で私じゃないのーーーー!」

と女の子が叫んだ。

びっくりしたー

 

せりふは、このひと言だけ。

あとは沈黙となり、

はーい!という監督の声とカチンカチン!

 

私が普段聞くのは、逆の言葉だ・・・

「何で私(の子)なの」

何で、私の子だけが、という嘆き。

 

そして、これを言うのは、

子どもではなく、親。

 

ロケの女の子には、何が起きたのかなあ。

レギュラー選手に選ばれなかったとか?

アイドルのオーデションに落ちたとか??

 

何かわからないけれど、

とってもつらいことがあったようだ。

沈黙、カット、の後も、泣いていたようで、

「ティッシュください」

と聞こえてきた。

 

月曜日から金曜日までは、学校があるので

ロケはお休み。

次の土曜日まで、部屋はこのままで、

姿はなくても女子高生と同居しているような

妙な気分。