「母の心を埋めるのはわたしじゃない」

2023/12/19

「親には言えなかったきょうだいのホンネ」

という講座を受けた。

この「きょうだい」とは、

障害をもつ子のきょうだい児。

 

重度障害の兄をもつ女性の体験談が

とても刺さった。

幼いころから、母親に願っていたのは

「ありのままの私を認めてほしい」こと。

 

母は、健常者である妹に、優秀であることを願う。

そのため彼女は「まだ足りない、まだ足りない」

と頑張り続け、

学年で1番の成績に昇りつめた。が、

同じ空間にいても、母は、

ぼーっとしていることが多く

兄のことを考えているのがわかる。

 

私を見てくれてはいない。

そうして思いいたるようになった、

「おかあさんの心を埋めるのは私じゃない・・・」

 

涙が出た。

 

このことを、母には言わず、言えないまま

大人になっていった女の子の気持ちを思うと

つらい。

 

きょうだいを亡くした家の子どもにも

母がぼーっと、以下のこと

起きているかもしれない。

そう考えると

やっぱり涙出そうになるし

つらい。

 

でも、母も父も

生きている子を思わないわけはなく

この子のことを思うのと同じだけ

亡くなった子のことも思い

さらに

自分が生きていくのも精一杯。

 

人が死ぬことは、とても悲しいことだけど

生きていくことは、

ものすごく大変で

生きているからこその悲しみも

ものすごく大きい。