他人の苦労は知らないところに
2010/09/08 前回のつづき
先生たちの研修に行った日の、2つめの驚きについて。
終演後、一人の先生が来られ
「私の子は」とおっしゃった。
どきっと、緊張が走った。
23週で、600グラムで生まれたと聞き
23週!?! 思わず、聞き返した。
23週で生まれて暮している子を、直接は知らない。
自宅で看取るよう促され、連れ帰った ところが
看取るどころか、いま4歳。
障がいの程度は、おそらく大きいと思われるが
そこのところを肩に担いで、生きていっているというところに
むしろ力強さを感じる。
こういうお子さんは、みんな赤ちゃんのころから
いろんな訓練に通われたりする。
お母さんは、その子の育ちに、かかりっきりだろう。
で、下の子が生まれたら
私は、下の子は、昼間は近所の保育所に行くのだと思っていた。
そうではなかった。
保育所は、お母さんが働きに行っている子だけ行くことができ
お母さんが、きょうだいの介護で手がふさがっていても
入れてもらえないということを、初めて知った。
大変すぎる・・・
障がいもつ子にとっても、きょうだいにとっても、親にとっても
家族みんなにとって。
いくら頼んでも入れてもらえないらしい。
ふつうに、待機児童がたくさんいる状況だから
ということが理由らしいが
待機児童がたくさんいる状況が、延々続いていることじたい、
大きな問題。
子どもと、子どもをもつ人たちは
これで大事にされているのだろうか。