出会う間もなく別れる子たち

2024/07/20

石川県の、金沢よりまだ先にある看護大学に行き

赤ちゃんの、きょうだい児のグリーフケア

の検討会に出席した。(日帰りがんばった)

 

重い病気や障害をもって生まれると、

そのまま入院するので、きょうだいは会えない。

新生児の集中治療室に子どもは入れないから。

 

そのまま亡くなってしまうと

ちゃんと出会うことなく別れることになる。

それでいいのだろうか?

 

私は、小さくても、家族として

入院中に情報の共有がなされることを求め

その方法を医療者と模索している。

 

子どもにわかるように話せば

たとえば3才、4才、5才の子にも

起きていることが、わかるだろうか・・?

 

よくわからないかもしれない。

それでも、そういう場を設けられ

親と一緒に話を聴いた、ということは

覚えているだろうし

自分も病院で大事にされたことは

いい記憶として残ると思う。

 

ところが・・・

そのあと対面となり、

ショックを受けて、元気なくなってしまう

ということも実際にはある。

赤ちゃんの容姿が、

想像していた「赤ちゃん」と違っていたり。

 

死が差し迫っていたら

生きているうちに会えるほうが

いいだろうと考えるのは

大人の思いこみだろうか。

 

看護師さんも言っていたけれど

冷たくなってから抱っこ、よりも、

温かい抱っこができるといい

と私も思う。

腕の中で徐々に冷たくなっていくにしても。

 

でも抱っこの押しつけは

小さい子にとって迷惑に見えることもあり

ほんと難しい。

 

自分で選ぶ、

考えて決める

というのは、大きくなってできること。

小さい子に、どうするのがいいのだろう・・

 

「小さいから、どうせワカラナイ」

というのは良くない

と言いつつ

小さいからワカラナイだけでなく

大人のほうが

子どもをよくワカラナイのだ。