母とマスオさん
2009/03/05 以前、母は、私が留守をするといい顔をしなかった。
子どもの頃は、夕方遅くなると、家に入れてくれなくて、
学生時代は、夜遅くなると、家の前に仁王立ちでいたし、
子どもをもってからも、育児ストレスなんて、あるのがおかしいと言い、
ずっと理解が得られなかった。
ところが脳内出血後、母は過剰に理解があり、ちょっと参っている。
先日、沖縄にたくさん予定を立て、4日間留守にしたところ、
家に帰りつき階段を上がっていくと、
ガッシャーンと響いた。
何事かと部屋に飛び込むと、母が食器棚のお皿を崩してしまっていた。
危ないから、お願いだからと、下に帰って行ってもらった。
私が宿泊して戻ると、必ず、
至る所で、あるはずのところに、物がない。
ダイキの引き出しににダンナのパンツが入り、
ダンナの引き出しにダイキのシャツが入り、
トイレ用のタオルが、顔を拭くタオルかけにある。
ダンナに聞くところによると、
ダンナが帰ってくると、二階について上がってきて、
ずっと二階で用事を、「作って」しているらしい。
洗濯物がなくても、あれこれと洗濯機に入れて洗ったり。
留守中の母の行動を、私は知らなかった。
作っておいた、おでんと、カレーは、これ二日分なのに
両方テーブルに並べてしまう。
母は、それを食べさせながら、
きょうあったこととか、テレビで見たこととか、ダンナにいろいろ話かけ、
ダンナがテレビをつけると、横に座って一緒に見ているらしい。
ダンナはマスオさんですから、
私もちょっと気を利かせないといけないと思い、
「あんまり長いこといないように言うわ」と言ったら、
「お母さん、精一杯気をつかってはるんやな、お前が留守して悪いと思って」
と、何も言わなくていいという。
母、頭に血が回ってから、変ったなーと思う。
でも、うちのマスオさんは、放っておかれるほうが気楽で、好きなんですう。