被害者として扱われることがとても大事

2026/06/19

妊娠9カ月の女性に、車が突っ込んできて

女性は亡くなり、お腹の赤ちゃんは

緊急帝王切開で誕生したが

重度障害を負った事故の、裁判があった。

 

夫は、妻を失ったうえに

お腹の中で被害にあった子どもの人権が

認められないまま

その子を育てる苦難の道に立たされた。

 

法律では、胎児は母体の一部で

人間ではない、という考え方。

そんなばかな…

と誰もが思うのではないだろうか。

 

でも法の壁は高く厚く、

今回の裁判でも、この子の在胎中の被害は

立件されなかった。

 

けれども通常、交通事故では

95%以上に執行猶予がつくものだが

この事故では異例の実刑判決が出た。

 

それから、

「日七未ちゃんが事故でけがをした」

という一文を、名前を入れて

起訴内容に加えられたことは

「娘を一人の人間として、人として

認めてほしい」と願ってきた父親にとって

大きな手ごたえだったよう。

 

他人の目には、がっかりに思えても、

親にとっては、起訴はされなくても

被害者と認められたこと、

わが子が重視されて大切に扱われた実感が

まず大事なのだなあ。

 

今はこれが限界でも

人間の体内で生きている命は、人間である

と裁判で認められるときが、

きっと来るような気がする。