親が言うのもなんですが、いい子です。

2008/03/13

長男の卒業式に夫婦揃って出かけた。
どの親御さんもそれぞれに感慨深い思いで出席されたと思うが
私がやっぱり思うのは、
よく何事もなく15年と10ヶ月、育って生きてくれたー
ということだった。
手をかけてもいないのに、この子は病気をしたこともなく、しかも皆勤で、
ものすごいことに思える。

最後に卒業生全員で、歌を唄ってくれた。
息子はこわいような顔で熱唱し、
隣の男子は涙をぬぐいながら唄い、
その隣の男子はその子をさすりながら唄い、
不良もいちびり(ひょうきんな子)も、真剣に、唄った。

この子たちが普段楽しんでいるおもちゃを私は扱えないし、
この子たちの普段使う言葉には意味が分からないものもたくさんあるけれど、
この子たちの心の中に、
30年前に中学校を卒業した自分と同じものが流れているのを
間違いなく感じた。

せっかくなのでお祝いの食事に出かけることにしたが、
食べ終わるなり息子は電車に飛び乗り、小学校に向かった。
少女時代の私には、中学校卒業の日に小学校に報告に行く発想はなかった…。
この子がこんなにいい子に育ってくれたのは
これまでに出会ってきた先生たちとのかかわりが大きいと思う。

PS.
ご心配おかけしておりますが
彼は志望校に合格することができました。
かなり難関でした。
授業の合間や放課後、先生が質問に丁寧に答えてくれたり
惜しみなくアドバイスや励ましをくださったおかげです。
私は一度も勉強を見たことがないし、ほとんど家にいなかった…
きょうだいとの悲しい死別を経験した子どもに
後々どんな影響が現れるか、不安に思うお母さんが多いので
あえて書かせていただきました。