新型インフルエンザもこわいですが・・

2009/05/05

私って、こんなに心配性だったかなあ。
といっても、小さい子と、その親にだけ。

向こうのほうで、片手に赤ちゃん、片手にベビーカーを抱え、電車に乗りこむお母さん。
あ〜 赤ちゃん落とさないかな・・・
ぎぇっ! 後ろからちっちゃいお兄ちゃんが続いて乗ろうとしてる。
お兄ちゃん、ちゃんと乗れるかな。
乗れた乗れた。ふー。

電車が走り去ってからも、思いはめぐる。
赤ちゃんは、ベビーカーに乗せたままで、電車に乗るほうが安全なんじゃないか?
いや、混雑していると、低い位置は危険だなあ。
迷惑そうな顔もされるだろうし。
そう。ほかの乗客が、荷物持ちましょうと、手を貸せばいいんだ。
(私はマヌケだから、そのまま自分も乗って行ってしまいそう・・・)
お母さん、乗りこむのに必死だけど、お兄ちゃんを先に乗せるほうがいいと思う。
ほかの乗客が、お兄ちゃんの手を引けばいいんだ。
いや、子どもに声かけるほうが、勇気いるかな?
荷物持つより、お節介ぽいかな?
んー、時代の感覚っていうのが、よくわからない。

と、まあ、昼間に出かけると、私、なかなか前に進んでいかないのと、
目的地に到着した頃にはへとへとになるのです。
朝夕だと、通勤客のエネルギーで、自分のパワー不足に凹むんですが。

危なかしいことは、自分も一杯やっていたのに、
振り返ると、よくああいうことを平気でやってたと、こわくなります。
「大丈夫」が言い切れない世界を知ったからでしょう。
だから、自分も安全を心掛けて、命を大事にしないとあかん。
ということは、心の隅にいつも置いています。
だから、駆け込み乗車とか、むちゃな横断とか、しない。

次の日、私は交差点で、信号が青に変るのを待っていた。
車やバイクは、黄色でもビュンビュン通過していくので、
青になっても、すぐ進むと危ない。
ということを、歩行者はみんな認識しているだろう。
ところが!

私の前で自転車にまたがっていた男性、
青になると同時に飛び出した。
そこへ、交差点を渡りきっていないバイクが!
バイクは急ブレーキをかけ、転倒しそうになった。
何ていうことを!と、私は、おじさんに対して思った。
当のおじさんは、バイクには目もやらず、すいすいと行ってしまった。

どっちが悪いか、というと、バイクが悪い。
おそらくバイクが交差点にさしかかったときには、信号は赤になっていたはず。
自転車のおじさんは、道交法てきには悪くないかもしれないけれど、
なぜか私は、このおじさんを、こわい人だと思い、悪い人にさえ思った。

青信号の「数秒」を、ルール違反者に譲ってあげるか、あげないかで、
人が死んでしまったり、何事もなく生きていけたりする。
本人とバイクの青年の命だけではない。
あのバイクが横滑りし、私か、誰かのところに、突っ込んでいたかもしれない。

一体どういう人なんだろう・・・とまで考えてしまう。
心臓の高鳴りが収まらないまま、後ろから自転車を走らせていくと、
この人、とくにに急いでいるわけではないのだ。
とっても急いでいたのは、私で、追い越すとき、ちらっと横目で見たら、
マスクをしっかりしているではないか。
新型インフルエンザ対策だ。

ちょっと〜 と思った。
そんなに命を大事にしてるんだったら、事故にも気をつけてよ。