病名はなくてもあれはやっぱり病気だと思う。

2009/05/24

先日の、マスクでぼろ儲けのお店は、その次の日、
「本日に限り1,000円!」と売り出していて
完売したそうです・・・
前日1,200円だったのだから、確かに値下げではありますが。

で、薬局だと思ったのは私の早とちりで、
お菓子屋さんなのだそうです。安売りしている大型店の。
でも、なんでお菓子屋さんがマスクまで??
そっちのほうがおかしいやん。

兵庫・大阪に続き、京都も大学が閉鎖している。
こうなるちょっと前、私は京都の大学で、予定通り講義を行った。
2週続けて請け負っていた。
その2回の往路、電車内で不思議なことがあった。
同じ時刻に出る電車の、同じ車両で、同じ時刻に。

途中の駅で乗ってきた女性が、
大きな声で、「携帯電話の電源を切ってください。御願いします」と言った。
阪急電車の1両目は、携帯の電源を切って乗らなければならない決まりがある。
乗客の多くが、携帯を取り出し、電源を切った。
しかし私は、大事なメールが届くことになっていたため、切ることができず、
ペースメーカーは、もう携帯電話の影響を受けないということだし、と
後ろめたさを感じつつも、マナーモードで忍ばせていた。

しばらくすると、別の人が「携帯の電源切ってください!!」と呼びかけた。
困った〜 メールまだ来ないし、
それに、今さら切れないでしょう。さっき無視したことバレるじゃん。
例の女性のほうに目をやると、あれ?いない。
と思いきや、息も絶え絶え、うずくまっていた。

その人は、次の停車駅で、ホームに転がり下り、
さっき、「電源切ってください!」と呼びかけた人も、飛び降りた。
たまたま居合わせただけの通勤客なのに、勇敢な人だと思った。
会社はどなったのだろう・・・
私は、後ろめたい思いで、そっと電源を切った。

次の週も同じ時間の電車に乗った。
そうそう、電源を切っておこうと思った。
しばらくすると、
「携帯電話の電源を切ってください。お願いします」と、女性の大きな声が聞こえた。
えっ?同じことが、また起こるのだろうか。

果たして、女性には同じことが起こった。
しかしこの日は、呼びかける人も、一緒に降りてくれる人もいなかった。
ホームに転がり下りていったその人のところに駆けつけたのは、
なんと運転士。

運転士がホームにいるということは?
この電車が動くことはない。
私は、授業に遅れる?
そりゃ困る!

運転士は、電車を走らせてくれたけれど、
かなり焦った・・・。

授業を担当している教授が医者なので、尋ねてみたが、
そういう病気、思いつかないと言う。
でも実際、あの人は見る見る容態を悪くしていた。
電車内に携帯電話の電源を入れている人がいると、そうなるらしい。

仮に、原因がなかったとしても、
本人が苦しければ、苦しみは存在している。
間違いなくある、それが、何なのか分からない
ということであれば、
本当に大変だと思う。
苦しい上に、理解が得られなければ、それは二重に。

もしかしたら、毎日同じ時刻に、同じ電車に乗っているのだろうか?
あんな思いをして、何をしに?
わからないことばかりで終わったが、
阪急電車には、どの駅から乗るときも、
1両目にはちゃんと電源を切ってから乗ろう。