つらいお別れ
2011/02/19 お葬式に行くのが
こわいほど、つらかったけれど
友人が、一緒に行こうと背を押してくれたので、
行くことができた。
インフルエンザ脳症研究班にいたとき
ものすごく力になってくれた、山田至康先生。
誠実で実直なお人柄は、誰もが知るところだが
私などは、医療者でも、研究者でもなく
ただ一人の保護者、というか既に遺族。
そんな私にだって、どんなにお忙しく、疲れておられても
いつも、同じ口調と表情で接してくださった。
人に対し、常に一定であることが、
こんなに安心と安定を与えるということを
教えてくださった方だと思う。
冬山で、滑落し、突然の死
それしかわからず、信じられない思いで、向かったところ
葬儀場のロビーに
どのように発見され、救助されたかが、
一目でわかる写真が展示されていた。
当日身に付けていた物も添えられ
亡くなる直前に、一緒に登った人たちと撮った写真や
登山用のビニールパックに入った飲み残しの水まで、あった。
亡くなられたなんて、信じられない
信じられない思いに対し
理解が進むよう、手を貸してくださったご遺族の気づかいに、感謝した。
亡くなった経緯は、告別式のなかでも、ご親族から詳細に語られたが
こういった目からも理解が進む開示のしかた、しない親族もいると思う。
でも、取り残されたのは、親族だけでなく
親しくさせてもらった他人にとっても、そうで
他人の場合、ご親族の配慮なしに行き着くところがないように思えた。
少し戸惑ったけれど
最期、お顔を見てお別れした。
お顔があまりに変わっていたら・・・ という迷いだったけれど
とてもきれいだった。
雪の中だったからかもしれない。
先生にしてもらったこと
かけてもらった言葉
向けてもらった笑顔
ずっと、忘れません。