久しぶりの結婚披露宴

2012/03/04

同級生の披露宴に招かれた。
元の同級生たちは、もう孫ができた、肩が上がらない
などと会話になる人々だけれど
40才を越えて、また進学した私には
20才ちがいの同級生がいる。

自分の結婚式からも、20年。
披露宴の流れは、あまり変化していないように思った。
当時のウエディングケーキは、もっと大きかった。
バブルの名残があっただけに。
各テーブルを回って、ロウソクに火を灯すキャンドルサービスも
したした。
当時のロウソクは、タワーのようだったが、箱形になっていた。

実は、出席するまで、ちょっと戸惑っていた。
あゆみちゃんが、大きくなって、彼氏ができて、お嫁に行くときは
私も、新婦の母親として、こういう場にいる「はず」だったのに
みたいなことを考えて、感傷にふけったりはしないか、と。

ぜんぜん思わなかった。ヨカッタ。
やっぱり、あゆみは、小さいままで
新郎新婦にお花をプレゼントしていた、よちよち歩きの
ゲストの可愛さに、目を奪われるまでだった。

ただ、一つだけ、思いにふけってしまった。
自分の結婚式を思い起こしながら、
あれから、いろんなことがあって、まさか、ということもあって
人生って、わからない。
あゆみを亡くしたことは、まさか、だったけれど。
あゆみを授かったことだって、まさか、だったし。

亡くしてからの、悲しみの量と
生まれたときの、歓びの大きさを、
天秤にかけたら、どっちが下がるのだろう・・・

どっちも重いから、釣り合うような気もするし
生まれたことの意味のほうが、重いような気もするし
そんなことを考えこんでいるうちに、宴はお開きとなった。