季節労働の「見張り番」
2012/09/12 このところ、年ごろ独身男性を見つけては
婚活支援に精を出していた私であったが
わが家の3階に住み着いているイソウロウ、自ら、
彼氏を射止めることができた。
会ってほしいと言う。
私一人で行くよりも、バランスというものを考え、ダンナを引き連れた。
ダンナは、しらふではほとんど喋らないが、
酒が入れば、そこそこ喋れる。
なので、どんどん呑ます。
ところが、思った以上に喋らない。
相手は野球の話をしているではないか。
父さんに気を遣ってくれてるんだぞ。
相手はギターの話をしているではないか。
父さんに気を遣ってくれてるんだぞ。
相手は車の話をしてるではないか
父さんに気を遣ってくれてるんだぞ。
そこから車内温度の話になったとき
突如としてダンナのスイッチが入り、
これまで聞いたことのない話に、3人は呆然と聴き入った。
パチンコ店の駐車場で、子どもを車内に残し
親がパチンコに興ずる間に、子どもが熱中症で死ぬニュースがよくある。
そんなこと、2度と起こってほしくないと誰しも思うが
パチンコ店に行かない者には、助け出すチャンスがないと思っていた。
けれどもダンナの話によると
パチンコ店に限った話ではないのだと。
ダンナは、ホームセンターの駐車場で、
2回、警察に連絡したと言う。
車内で小さい子が眠っていたら、見ているらしい。
見ていて、なかなか親が帰ってこなければ、警察を呼び
警察が来てから、その場を離れると。
ぜんぜん知らなかった・・
クーラーをかけていたら大丈夫、という思い込みがあって
親は、相当長く車を離れているらしい。
何かの不具合でクーラーが止まってしまったら、死んでしまう・・
目を覚ました子ども自身がエンジンを切ることだってある。
「そんなこと、めったにないだろう」
という思い込みが、何人もの子どもの命を奪ってしまった。
父さん、思っていた以上に、
いい人なんだよね、喋るのは下手だけど。
ちなみに、警察を呼んだのは2回であるが
親が帰ってくるまで待つことは、数えきれないらしい。
幼い子の死は、ぜんぶあゆみと重なるのだろう。
だから、夏場は、営業の成績が振るわないんだろう。