たくましいお母さんに、涙

2015/03/16

きょう、会の「つどい」で
入会前に、私の日記を最初からぜんぶ読み
ここで共感できたので、この会に入った
と教えてくださった方がいて
ああ、止まったままだなあと思い、きょうから再開。

父の思いもかけない亡くなり方に
書く気力も、普通に暮らす気力すら失せて
しばらくうずくまったけれど、きょうから日記も再会だ。

まずは、目にした日常の光景から。

きょう、つどいが終わって電車で帰ってくるとき
プラットホームで、すごくかわいい2才くらいの女の子が、
お父さんの足にからまるようにして、両手をあおいでいるのに
なぜか、お父さんは、すたすたと行ってしまい
その子は、こらえきれず、泣きだした。
パッ・・パッ・・パッ・・
パパ!と大きな声を出すでもなく、
こらえながら、なおも父親を追った。

私は、その父親に駆け寄り、顔をのぞきこんで言い
そうになる衝動を、ぐっと抑えた。

「あの、ちょっといいですか。
何かのしつけですか?
甘えたらだめなんですか。
2才の子を抱き上げない理由、
私にわかるように教えてください」
(鍵かっこ内の言葉、私の妄想)

衝動を抑えると同時に、ふっと思い出した。
それは、つい先日の、別の駅での光景。
赤ちゃんを抱き、大きなかばん(おそらくおむつなど)を持ったお母さんの
足にからまるように、泣きながら両手をあおぐ
2才くらいの男の子がいた。

私は、「ママはいま無理よ。歩こうね」と心の中でつぶやいた。
と、そのお母さん、しゃがんだので
聞き分けのないお兄ちゃんを、叱るのかと思いきや
大きなかばんを持ったほうの手で
その子を抱え、うんとふんばり、立ち上がった!

私は、めったに外で泣かないのだけれど、
涙が出ていた。感動を超えていた。

きょう、泣く子に知らんぷりですたすた行く父親の
後姿を見つめながら、今更ながら思った。

駆け寄ってものを言うのは、あのときだった・・
「荷物、持ちましょう。」